■危険のなかで、「生きる充実感」を見出している!?
ハードなスポーツから暴行まで色々ありますが、世の中には、そういった命の
危険もあるような「危ないこと」に、躊躇なく飛び込んでいく男性たちがいます。
人間の脳内では、そんな風に生命が危険にさらされているとき、
アドレナリンやドーパミンが洪水のように溢れ、えもいわれぬ快感が
生じているそうです。神経も昂り、心は研ぎすまされ、「快感」「陶酔」
「満足感」が訪れる。この感覚を知ってしまうと、
「危険と分かっているけどやめられない」という、一種の依存症の
ようになってしまう場合があるのだそうです。
例えば、安全ロープや救命具なしで垂直な岩山を昇る、フリークライマー。
高いビルや橋から、パラシュートだけで飛び降りる、スポーツ・パラシュート。
命の危険に及ぶ水深39mを超えて潜るテクニカルダイビング……
等々、死者も出ているような"危険と隣り合わせ"のスポーツに夢中になるのも、
ほとんどが男性です。彼らをそんな危険なスポーツに駆り立てる心理としては、
以下のようなものが挙げられています。
・ 危険に挑戦して、「生きる充実感」を体感したい
・ 自分の勇気の限界を知りたい
・ 周囲の人を驚かせて、注目や尊敬を集めたい
・ 自分を逆境に追い込み、そこから這い上がることで「満足」感を得たい
■スリルや目新しさを求めてしまう男たち=「T型人格」
また、男性の脳は女性の脳に比べ、そもそも感度が鈍く、
普通の生活をしていては、適度な興奮が得にくくできている、
なんて研究結果もあります。…
そのため、興奮を求めて、過度に危険な行為に及んでしまうと
考えられるのだそうです。こういった特性は原始の時代、
命の危険が多い生活にはとても役に立ったそうですが、
現代社会では不利なことが多く、ストレス過剰の原因にもなりがちだとか……。
とはいっても、男性全員がそうではなく、「安定」と
「快適な生活」を好み穏やかに暮らしている男性も沢山いますね。
こういった、スリルや危険、目新しさを執拗に求めてしまう人格のことを、
フランク・ファレイという教授は、『T型人格』と名付けて分類しました
(「T」=Thrill:スリルの意)。例えばアインシュタインやピカソなどは
「知的T型人格」という、古い習慣や伝統を打ち破る、革命的思想家の
ようなタイプ。前項の危険なスポーツに挑む人は「身体型T型ポジティブ」、
酒に酔って問題を起こすようなタイプは「身体的T型人格ネガティブ」と
名付けられています。多くの研究から、T型人格者は、普通の人に比べ、
「脳を快適に運転するために必要な『脳の興奮の度合』が高めに設定されている」
可能性があること、そして「T型人格者は、圧倒的に男性に多いこと」
などが分かっています。

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